突然ですが、
私の年収は、ボーナスを含めて約550万円です。
家族は、私と妻、0歳の娘の3人。
さらに、これから始まる注文住宅の住宅ローンは、毎月約16万円あります。
娘が生まれたことは、もちろんうれしい出来事でした。
妻が育児に専念するために仕事を辞めることも、夫婦で話し合って決めたことです。
それでも、家計のことを考えると、何度も同じ不安が頭に浮かびました。
- 自分一人の収入で家族を養えるのか
- 住宅ローン月16万円を払い続けられるのか
- ボーナスが減っても生活できるのか
- 自分が働けなくなったらどうなるのか
- 子どもの教育費まで準備できるのか
最初は、おむつやミルク、子ども用品など、娘が生まれて増える支出ばかりを気にしていました。
しかし、実際に一馬力になることを考え始めると、本当に怖かったのは、子どもの消耗品代が増えることではありませんでした。
一番怖かったのは、家族の生活を支える収入源が、ほぼ自分一人になることでした。
私の給料が減れば、家計にそのまま影響します。
私が働けなくなれば、住宅ローンも生活費も、今までどおりには払えなくなるかもしれません。
当時の私は、
「年収550万円で家族3人は生活できるのか」という大きな問いばかり考えていました。
ただ、年収だけを見ても、不安はまったく消えませんでした。
そこでわが家では、細かい節約を始める前に、まず次の3つを確認しました。
- 毎月確実に入る手取り収入
- 住宅ローンを含めた最低生活費
- 収入がなくても暮らせる月数
この3つを確認したからといって、一馬力への不安が完全になくなったわけではありません。
それでも、
一馬力だから何となく怖い
という状態から、
わが家は、どの数字が危ないのか
を少しずつ考えられるようになりました。
この記事では、
・年収約550万円
・妻が専業主婦
・0歳の子どもが1人
・住宅ローン月16万円
のわが家が、
一馬力になる前に実際に確認したことを書きます。
一馬力になる前は、年収550万円なら何とかなると思っていた
妻が仕事を辞める前の私は、一馬力の家計について、かなり単純に考えていました。
妻の収入がなくなる。
子どもの支出が増える。
その分、今までより節約すればいい。
もちろん、それも間違いではありません。
ただ、実際に妻の退職や住宅ローンの開始が近づくと、節約だけでは解決できない不安が出てきました。
特に不安だったのが、住宅ローン月16万円です。
住宅ローンは、食費や趣味のように「今月は少し減らそう」と調整できません。
毎月、ほぼ決まった金額が出ていきます。
私の給料が減っても、ボーナスが減っても、娘にお金がかかるようになっても、返済は続きます。
契約したときは、
年収550万円あるなら、何とか払えるだろう
と思っていました。
しかし、妻の収入がなくなり、娘が生まれ、実際に一馬力で払っていくことを考え始めると、急に怖くなりました。
年収550万円という数字は変わっていないのに、家族が増え、収入源が減ったことで、同じ金額でも見え方が変わったのです。
住宅ローンを契約した後に不安になった経緯については、こちらの記事でも詳しく書いています。
👉住宅ローン月16万円はきつい?契約後に不安になった26歳の本音
確認した数字① 毎月確実に入る手取り収入
最初に確認したのは、年収ではなく、毎月給与口座に振り込まれる手取り額でした。
一馬力になる前の私は、家計を考えるときに「年収550万円」という数字をよく見ていました。
年収だけを見れば、家族3人でも何とか生活できそうに感じます。
ただ、年収550万円を12か月で割った金額が、毎月自由に使えるわけではありません。
税金や社会保険料が引かれます。
さらに、年収にはボーナスも含まれています。
一方で、住宅ローン、食費、光熱費、保険、通信費などは、毎月発生します。
そこで私は初めて、
毎月の給料だけで、住宅ローンと生活費を払えるのか
を考えました。
確認したのは、単純に次の計算です。
毎月の手取り収入 − 毎月の生活費
それまでは、年間で見れば何とかなると思っていました。
しかし、毎月の給料だけでは足りず、ボーナスが入るまで貯金を取り崩す家計になっていたら、想像していたより余裕はありません。
ボーナスが入ったときに赤字を埋められたとしても、ボーナスが減ればすぐ苦しくなります。
わが家の年収約550万円にも、ボーナスが含まれています。
そのため、一馬力になってからは、ボーナス込みの年収よりも、毎月確実に入る給料を見るようになりました。
理想は、住宅ローンや食費などの通常生活を、できるだけ月給の範囲で回すことです。
ボーナスは、毎月の赤字を埋めるためではなく、税金、車検、家電の買い替え、貯金などに残したいと考えています。
もちろん、実際にはボーナスを生活に使うこともあると思います。
わが家も、すべてをきれいに分けられているわけではありません。
それでも、
ボーナスがなければ毎月生活できない状態ではないか
を確認したことで、年収だけを見ていた頃より家計の実態が分かるようになりました。
児童手当についても、最初から毎月の生活費には含めない方針にしています。
将来、子どものために全額残せるかは分かりません。
ただ、児童手当がなければ毎月赤字になる家計にはしないようにしたいと思っています。
確認した数字② 住宅ローンを含めた最低生活費
次に確認したのは、家族3人が毎月生活するために、最低でもいくら必要なのかです。
ここでいう最低生活費は、
限界まで削った金額ではありません。
冷暖房を我慢する。
食費を極端に減らす。
外出や楽しみをすべてなくす。
そのような生活を前提にしても、長くは続きません。
わが家で考えたのは、無理をしすぎず、家族3人が普通に暮らすために必要な金額です。
まず、毎月出ていくお金をざっくり並べました。
- 住宅ローン
- 食費
- 光熱費
- 通信費
- 保険
- 日用品
- ガソリン代
- 子ども用品
- 車にかかるお金
- その他、毎月発生する支出
家計簿を1円単位で完璧につけたわけではありません。
銀行口座やクレジットカードの履歴を見ながら、普段いくらくらい使っているのかを確認しました。
このとき、私が一番気をつけたのは、生活費を低く見積もりすぎないことでした。
例えば、普段の食費が月7万円なのに、
本気を出せば4万円にできるはず
と考えてしまえば、家計は実際より月3万円も余裕があるように見えます。
しかし、毎月その金額で生活できなければ意味がありません。
一馬力になる不安から、私は無意識に「頑張ればもっと削れる」と考えがちでした。
ただ、育児をしながら毎月限界まで節約する生活を続けるのは、現実的ではありません。
そこで、理想の生活費ではなく、今の生活に近い金額を使いました。
住宅ローン月16万円も、当然その中に入れます。
住宅ローンの金額だけを見ると、今でも高いと感じます。
ただ、本当に見るべきなのは、住宅ローン単体ではなく、
住宅ローンを含めた生活費を、毎月の手取りで払えるのか
でした。
この計算をすると、一馬力で余裕があるのか、毎月ギリギリなのか、ボーナス頼みなのかが少しずつ見えてきます。
私はここで初めて、
年収550万円だから大丈夫か
ではなく、
毎月いくら入って、毎月いくら出ていくのか
で考えられるようになりました。
確認した数字③ 収入がなくても暮らせる月数
3つ目に確認したのは、もし私の収入が一時的になくなった場合、現金だけで何か月生活できるかです。
一馬力になってから私が一番怖かったのは、自分が働けなくなることでした。
会社員として働いていると、
毎月給料が入ることを当たり前のように感じます。
しかし、病気やけが、会社の業績悪化などで、今までと同じように働けなくなる可能性が絶対にないとは言えません。
自分一人なら、
生活水準を大きく落とすこともできます。
今は妻と娘がいます。
住宅ローンもあります。
私の収入が止まっても、
家族の生活まで止めることはできません。
以前の私は、貯金額だけを見て安心したり、不安になったりしていました。
しかし、同じ200万円の貯金でも、毎月20万円で暮らす家庭と、毎月40万円必要な家庭では、持つ意味が違います。
そこで、次の計算をしました。
すぐに使える現金 ÷ 毎月の最低生活費 = 暮らせる月数
例えば、すぐに使える現金が180万円あり、最低生活費が月30万円なら、単純計算で6か月です。
実際には、急な医療費や住宅関連の出費もあるので、計算どおりにはいかないと思います。
それでも、
貯金がいくらあるか
だけを見るより、
今の生活を何か月続けられるか
で考えた方が、私には分かりやすく感じました。
また、この計算には、株や投資信託を含めないようにしました。
投資資産は、必要になったときに値下がりしている可能性があります。
収入がなくなり、不安が大きいときに、下がっている資産を売る状況にはできるだけしたくありません。
そのため、わが家では生活防衛資金を考えるとき、投資を含めた資産総額ではなく、すぐに使える現金だけを見ることにしました。
この数字を確認したことで、不安がなくなったわけではありません。
それでも、
もし今収入が止まったら、すぐ生活できなくなるのか
数か月は考える時間があるのか
が分かるだけで、漠然とした怖さは少し小さくなりました。
毎月黒字でも、思ったほど貯金が増えない理由
3つの数字を確認する中で、
もう一つ見落としていたことに気づきました。
毎月の生活費だけを見て黒字でも、1年後に同じだけ貯金が増えるとは限りません。
わが家には、毎月ではないものの、今後ほぼ確実に発生する支出があります。
- 自動車税
- 車検
- 固定資産税
- 保険料
- 家電の買い替え
- 冠婚葬祭
- 子どもの行事
- 住宅の修繕や維持費
例えば、毎月3万円黒字なら、1年間で36万円貯まるように見えます。
しかし、そこから税金や車検、家電の買い替えが出れば、思ったほど残りません。
以前の私は、毎月の収支だけを見て、
これなら何とかやっていけそう
と考えがちでした。
ところが、年に数回の大きな支出まで含めると、家計の余裕は想像より小さくなります。
そのため、今は年間でかかりそうな支出も、ざっくり12か月で割って考えるようにしています。
例えば年間48万円かかるなら、毎月4万円分の支出が隠れていることになります。
実際に毎月4万円を別口座へ移せていなくても、
通常生活費とは別に、月平均4万円くらい必要になる
と考えておくだけで、毎月の黒字をそのまま余裕だと思わずに済みます。
3つの数字を確認して、優先順位が変わった
一馬力になる前は、投資も続けたい、教育費も準備したい、住宅ローンも早く返したいと考えていました。
全部大切です。
ただ、家族が増え、住宅ローンが始まり、収入源が一つになる時期に、すべてを同時に進めるのは難しいと感じました。
そこで、わが家では、まず今の生活を守ることを優先するようになりました。
最初に考えるのは、毎月の生活を赤字にしないこと。
次に、収入が減っても数か月暮らせる現金を残すこと。
そのうえで、年間の特別支出や教育費を準備する。
投資や繰り上げ返済は、さらに余裕がある範囲で考える。
以前の私は、投資額を減らすことや、繰り上げ返済をしないことに、どこか不安を感じていました。
しかし、今は現金が少なすぎる状態の方が、一馬力のわが家にとっては怖いと感じています。
繰り上げ返済をすれば、住宅ローンの残高は減ります。
ただ、そのお金は、急に生活費が必要になったときに簡単には戻せません。
投資も、長く続けることは大切だと思っています。
一方で、生活防衛資金が足りないまま無理に投資額を増やし、急な出費で売却することになれば、わが家には合っていません。
家族構成や住宅状況が大きく変わった今は、資産を増やすことより、家計がすぐに崩れないことを優先する時期だと考えています。
妻が働くことを、今の家計の前提にはしなかった
家計が苦しくなったとき、
妻がまた働けば何とかなる
と考えることもできます。
実際、将来妻が働き始めれば、家計に余裕が生まれると思います。
ただ、今の時点では、妻がいつ、どのくらい働けるかは分かりません。
保育園に入れるかもしれません。
娘の体調によって、思ったように働けないかもしれません。
妻自身の体調や、育児との両立もあります。
そのため、わが家では、妻の将来の収入を今の生活費には入れないことにしました。
まずは私の収入だけで、住宅ローンと通常生活を回せるかを考える。
妻が働き始めたときの収入は、教育費、貯金、投資など、将来の余裕に回せる状態が理想です。
将来は収入が増えるはず
ではなく、
今、確実に入る収入で生活できるのか
を基準にしました。
一馬力への不安は消えていない
妻の退職、娘の誕生、住宅ローン月16万円。
大きな変化が重なったことで、私は一馬力になることを必要以上に怖がっていました。
今でも、完全に安心できているわけではありません。
ボーナスが減るかもしれない。
急な出費があるかもしれない。
子どもが成長すれば、今よりお金がかかるかもしれない。
考え始めれば、不安はいくらでも出てきます。
それでも、以前のように、
年収550万円で本当に大丈夫なのか
と、答えの出ないことだけを考える時間は減りました。
代わりに、今は次の3つを見るようにしています。
- 毎月確実に入る手取り収入
- 住宅ローンを含めた最低生活費
- 収入がなくても暮らせる月数
毎月の手取りより生活費が多いなら、見直す必要があります。
毎月黒字でも現金が少ないなら、投資や繰り上げ返済より、生活防衛資金を優先した方が安心できます。
黒字のはずなのに貯金が増えないなら、税金や車検など、年間の特別支出を見落としているかもしれません。
一馬力だから、必ず家計が苦しくなるわけではありません。
反対に、年収がいくらあっても、数字を見なければ本当に余裕があるかは分かりません。
わが家の場合は、細かい節約を始めるより先に、自分たちの生活に必要な数字を確認したことで、不安の正体が少しずつ見えるようになりました。
まず確認したのは、次の3つです。
- 毎月確実に入る手取りはいくらか
- 住宅ローンを含め、毎月いくら必要か
- 今ある現金で何か月暮らせるか
一馬力への不安が完全になくならなくても、どこを守ればいいかが分かれば、次にやることは考えられます。
わが家はまだ、一馬力の家計を始めたばかりです。
これから実際に生活していく中で、想定よりかかるお金や、反対に減る支出も出てくると思います。
その都度、他人の年収や貯金額と比べるのではなく、わが家の3つの数字を見ながら調整していくつもりです。

