「子どもが生まれたら、お金は足りるんだろうか」
娘が生まれる前、私はこのことを何度も考えていました。
インターネットで子育て費用を調べると、次のような情報がたくさん出てきます。
- 子育てには何千万円もかかる
- おむつ代やミルク代が毎月必要になる
- 教育費は早いうちから準備したほうがいい
- 一馬力で子どもを育てるのは厳しい
調べれば調べるほど、「本当にわが家はやっていけるのか」と不安になりました。
しかも、わが家は娘が生まれるタイミングで妻が退職。家族の収入は私一人になり、注文住宅の住宅ローンも始まろうとしていました。
しかし、実際に娘が生まれて約2か月生活してみると、出産前に想像していた状況とは少し違いました。
もちろん、おむつやおしりふきなど、これまでになかった支出は増えています。
一方で、外食や飲み会、ゴルフ、ゲームへの支出は自然と減りました。
子どもが生まれたからといって、すべての支出が一気に増えたわけではありません。
増えたお金もあれば、生活が変わったことで自然と減ったお金もありました。
この記事では、26歳・妻と娘の3人家族であるわが家を例に、子どもが生まれて家計がどう変わったのかを正直にまとめます。
出産後の家計に不安を感じている方が、「何となく怖い」という状態から、確認すべきことが少しでも見えるようになればうれしいです。
子どもが生まれる前、一番不安だったのは「支出」ではなかった
子どもが生まれる前は、何にいくらかかるのかを何度も調べていました。
・おむつ
・ミルク
・ベビーカー
・チャイルドシート
・ベビー服
・教育費
調べるたびに必要そうなものが増え、「自分の給料だけで家族を養っていけるのだろうか」と不安になりました。
しかし、今になって振り返ると、私が本当に怖かったのは、おむつ代やミルク代そのものではありません。
「自分一人の収入で、家族の生活を守っていけるのか」という責任が怖かったのだと思います。
妻が退職して一馬力になり、さらに住宅ローンも始まる。
もし毎月赤字になったらどうしよう。
勤務先の業績が悪くなり、ボーナスが減ったらどうしよう。
教育費を準備できず、娘がやりたいことを我慢することになったらどうしよう。
まだ起きてもいない未来を想像し、
答えの出ない不安を何度も考えていました。
今必要なお金と将来必要なお金を一緒に考えていた
出産前の私は、時間軸が異なるお金をすべて一度に考えていました。
| 時期 | 考えていたお金 |
|---|---|
| 現在 | 毎月の生活費、おむつ、日用品 |
| 近い将来 | 住宅ローン、車の維持費、保育料 |
| 数年後 | 習い事、学校用品、教育費 |
| さらに先 | 大学費用、老後資金、住宅修繕費 |
本来は、必要になる時期も準備方法も異なるお金です。
それなのに、全部を「今すぐ用意できなければいけないお金」のように考えていました。
そのため、家計を見てもいない段階から、「きっと足りない」と感じていたのです。
実際に子育てが始まって分かったのは、出産した瞬間から教育費や大学費用まで一気に必要になるわけではないということでした。
まず考えるべきなのは、現在の収入で今の生活が成り立つかどうかです。
将来のお金を考えることは大切ですが、今の家計と何年も先の費用を一緒に考えると、不安が必要以上に大きくなります。
子どもが生まれて実際に増えた支出
子どもが生まれる前は、出産直後から毎月何万円も支出が増えるイメージを持っていました。
しかし、わが家の場合、家計の変化はもう少し緩やかでした。
実際に増えたのは、主に次のような支出です。
| 増えた支出 | わが家の実感 |
|---|---|
| おむつ | 交換回数が多く、想像より早くなくなる |
| おしりふき | 毎日使うため、まとめ買いが必要になった |
| ベビー用日用品 | 生活しながら必要なものを買い足した |
| 洗濯・光熱費 | 洗濯回数や室温管理を意識する機会が増えた |
| 外出用品 | 必要に応じて少しずつ準備した |
おむつとおしりふきは想像以上に早くなくなる
出産祝いで、おむつやおしりふきをたくさんいただきました。
そのおかげで、生後しばらくは自分たちで買う機会がほとんどありませんでした。
当時は、「これだけあれば、かなり長く使えるだろう」と思っていました。
しかし、実際に育児が始まると、赤ちゃんは想像以上に頻繁におむつを替えます。
少し汚れただけでも替えることがありますし、交換した直後にまた汚れることも珍しくありません。
おしりふきも、おむつ替えだけでなく、ちょっとした汚れを拭くときなどに毎日使います。
生後2か月ごろになると、いただいたストックが少なくなり、自分たちで購入する機会が増えてきました。
わが家の場合、出産直後から消耗品代が大きく増えたのではなく、いただき物がなくなるにつれて少しずつ家計に反映され始めました。
また、赤ちゃんは成長が早く、おむつのサイズも変わります。
安いからといって最初から大量に買いすぎると、使い切る前にサイズアウトする可能性があります。
少なくとも月齢が低いうちは、残量とサイズを確認しながら買うほうが無駄を減らしやすいと感じました。
ベビー用品は必要になってから買い足した
子どもが生まれる前は、「出産までに全部そろえなければ」と焦っていました。
しかし、実際には生まれてからでないと、本当に必要か分からないものも多くあります。
赤ちゃんの性格、授乳方法、寝方、生活環境によって、便利だと感じるものは家庭ごとに違います。
わが家でも、最初からすべてを完璧に準備したわけではありません。
育児をしながら、「これはあったほうがいいね」と感じたものを少しずつ買い足しました。
出産前に全部そろえるより、最低限の準備をして、必要になったものを買い足すほうが無駄を抑えやすいと感じました。
子育て用品には、便利そうに見えるものがたくさんあります。
ただし、家庭によってはほとんど使わない場合もあります。
焦って買わず、実際の生活を見てから判断することも、立派な家計管理だと思います。
洗濯や室温管理にかかる費用も少し増えた
赤ちゃんがいると、吐き戻しや汗、おむつ漏れなどで衣類や寝具を洗う機会が増えます。
わが家でも、以前より洗濯機を回す回数が増えました。
また、赤ちゃんが快適に過ごせるように、室温や湿度にも以前より気を配るようになりました。
そのため、季節によっては電気代や水道代にも多少影響が出る可能性があります。
ただ、わが家では、生後2か月時点で家計を大きく圧迫するほど急激に増えた感覚はありません。
一つひとつは小さくても、生活全体の支出が少しずつ変わっていくイメージです。
思っていたほど増えなかった支出もある
子どもが生まれる前は、増える支出ばかりに目が向いていました。
しかし、実際には「もっとかかると思っていたけれど、今のところ大きな負担になっていないもの」もあります。
完全母乳だったため、ミルク代はほとんどかからなかった
わが家で特に予想と違ったのは、ミルク代です。
出産前は、粉ミルクを毎月買う前提で家計を考えていました。
しかし、妻が完全母乳で育ててくれているため、生後2か月時点ではミルクを購入する機会がほとんどありません。
もちろん、母乳、混合、完全ミルクのどれになるかは、出産前に確定できることではありません。
母乳を前提にしすぎる必要もありませんし、ミルク代がかかることを悪いことだと考える必要もありません。
大切なのは、インターネットで見た平均額を、そのまま自分の家庭に当てはめすぎないことだと思います。
※授乳方法は母親と赤ちゃんの体調や状況によって異なります。家計だけを理由に無理をせず、必要に応じて医師や助産師などの専門家へ相談してください。
新生児期は予想より支出が少なかった
わが家では、おむつやおしりふきを出産祝いでいただいたため、最初の時期は消耗品をあまり買わずに済みました。
さらに、娘はまだ小さく、遠出やレジャーに出かける機会も多くありません。
そのため、生まれた直後から毎月何万円も生活費が増えた、という感覚はありませんでした。
むしろ、出産前に感じていた恐怖のほうが、実際の初期費用より大きかったと思います。
ただし、この状態がずっと続くとは考えていません。
今後は、離乳食、衣類、保育園、予防接種以外の医療関連費、外出費、教育費など、成長に応じて必要なお金も変わります。
「子どもが生まれたら毎月一律で○万円増える」というより、成長段階によって必要な支出が入れ替わっていくと考えたほうが、実際の感覚に近いです。
子どもが生まれて自然と減った支出
子育てが始まる前は、家計は支出が増える一方だと思っていました。
ところが、実際には生活そのものが変わったことで、自然と減った支出もあります。
| 減った支出 | 減った理由 |
|---|---|
| 外食費 | 赤ちゃんを連れて出かける回数が減った |
| 飲み会代 | 仕事後や休日は家族と過ごすことが増えた |
| ゴルフ代 | 休日の優先順位が変わった |
| ゲーム課金 | 家族に使いたいという意識が強くなった |
| 衝動的な娯楽費 | 使う前に家族のことを考えるようになった |
外食は「行けなくなった」より「行かなくなった」
以前は、休日に外食へ行くことも珍しくありませんでした。
仕事で疲れた日は、「今日は作らず外で食べよう」と考えることもありました。
しかし、娘が生まれてからは、外食の回数が自然と減りました。
まだ生後2か月の赤ちゃんを連れて長時間外出するのは簡単ではありません。
授乳やおむつ替えのタイミングもありますし、娘の体調や機嫌も気になります。
以前なら気軽に出かけていた場面でも、「今日は家で食べよう」と考えることが増えました。
最初は外出できる機会が減ることに物足りなさを感じるかと思っていました。
しかし、実際には家で家族と過ごす時間にも、外食とは違う楽しさがあります。
節約のために無理やり我慢したというより、生活の形が変わったことで、結果として外食費が減りました。
飲み会やゴルフより、家に帰りたいと思うようになった
私は以前からゴルフが好きで、休日にコースへ行くことも楽しみの一つでした。
友人や仕事関係の人と飲みに行くこともありました。
しかし、娘が生まれてからは、仕事が終わると以前より早く家に帰りたいと思うようになりました。
娘の顔を見たい。
抱っこしたい。
少しでも妻の負担を減らしたい。
そう思うと、外でお金を使う機会が自然と減りました。
趣味を完全にやめるつもりはありません。
自分の時間も必要ですし、たまには友人と過ごす時間も大切です。
ただ、以前と比べて優先順位が変わったことは間違いありません。
ゲーム課金が減ったのは、我慢したからではない
私は過去に、ソーシャルゲームへ合計約200万円を課金した経験があります。
当時は、欲しいキャラクターやアイテムが出るまで課金を続け、後から後悔することもありました。
しかし、娘が生まれてからは、ゲームへの課金が大きく減りました。
「絶対に課金しない」と強く我慢しているわけではありません。
お金を使う前に、「この金額があれば家族で何ができるだろう」と考える機会が増えたからです。
娘のために貯めておきたい。
家族で出かける費用にしたい。
住宅ローンが始まった後の安心につなげたい。
そう考えると、以前ほどゲーム内のアイテムにお金を使いたいと思わなくなりました。
節約の意志が急に強くなったというより、お金を使いたい相手と目的が変わりました。
過去の課金経験を消すことはできません。
ただ、その経験があるからこそ、今は「何に使えば自分が本当に満足できるのか」を以前より考えられるようになったと思います。
家計で最も大きく変わったのは支出ではなく収入だった
ここまで、増えた支出と減った支出を紹介してきました。
しかし、わが家の家計に最も大きな影響を与えたのは、おむつ代でも外食費でもありません。
妻が退職し、夫婦二人の収入から私一人の収入になったことです。
子どもが生まれる前から分かっていたことですが、実際に一馬力になると、数字以上のプレッシャーがありました。
これまでは妻の収入もありましたが、今後は私の給料で妻と娘の生活を支えます。
さらに、これから住宅ローンの返済も始まります。
毎月の収入が減る一方で、固定費は増える。
この変化が、私にとって最も大きな不安でした。
子育て用品を数百円節約するだけでは解決しない
おむつを少し安い店で買う。
おしりふきをまとめ買いする。
ベビー用品を買いすぎない。
こうした工夫も無駄ではありません。
しかし、一馬力になったわが家では、消耗品を数百円節約することだけで不安が解決するわけではありませんでした。
大切なのは、家計全体を見ることです。
- 毎月の手取り収入はいくらか
- 住宅ローンを含む固定費はいくらか
- 生活費はいくら必要か
- 毎月黒字を維持できるか
- ボーナスを使わず生活できるか
小さな節約だけに集中しても、毎月の家計全体が見えていなければ、不安はなかなか消えません。
逆に、多少日用品が増えても、収入と固定費のバランスが分かっていれば、必要以上に怖がらずに済みます。
子どもが生まれて、お金を貯める目的が変わった
以前の私は、貯金額を増やすこと自体が目的になっていた時期がありました。
口座残高が増えると安心し、減ると強い不安を感じる。
しかし、娘が生まれてからは、「何のために貯めるのか」を以前より考えるようになりました。
- 家族が安心して暮らすため
- 娘がやりたいことを応援するため
- 急な出費があっても慌てないため
- 住宅ローンを無理なく返すため
- 家族で思い出を作るため
もちろん、教育費や老後資金のために貯めることも大切です。
ただ、将来の不安だけを見て、今の家族との時間をすべて我慢するのも違うと思うようになりました。
娘が生後2か月でいる時間は、今しかありません。
半年後にはできることが増え、1年後には今とはまったく違う姿になっているはずです。
子どもの成長は早く、一度過ぎた時間は戻ってきません。
だからこそ、将来に備えながらも、今を楽しめる余白を残しておきたいと思っています。
子どもが生まれても、すぐに家計が破綻するわけではなかった
出産前の私は、子どもが生まれた瞬間から家計が急激に苦しくなると思っていました。
しかし、わが家では、生後2か月時点で想像していたほど支出が爆発したわけではありません。
おむつやおしりふきなどの支出は増えました。
一方で、外食や飲み会、ゴルフ、ゲームへの支出は減りました。
また、完全母乳だったことや、出産祝いで消耗品をいただいたこともあり、予想より負担が少なかった部分もあります。
もちろん、今後も同じ家計が続くとは限りません。
子どもの成長とともに必要なお金は変わり、教育費や食費も増えていくでしょう。
住宅ローンの返済も始まります。
それでも、まだ起きていない未来をすべて一度に心配する必要はありません。
今の収入、今の固定費、今の生活費を確認し、一つずつ準備していけばいい。
「子どもが生まれたら、もう自由にお金を使えない」
「一馬力では絶対にやっていけない」
出産前は、そのように極端に考えていました。
実際には、簡単ではないものの、家計を確認しながら生活すれば、すぐに何もかも諦めなければならないわけではありません。
まとめ|増えた支出より、生活と価値観の変化が大きかった
子どもが生まれて、わが家ではおむつ、おしりふき、ベビー用品などの支出が増えました。
一方で、外食、飲み会、ゴルフ、ゲーム課金などの支出は自然と減りました。
家計全体で最も大きかった変化は、妻が退職して一馬力になったことです。
収入が減り、住宅ローンも始まるため、不安が完全になくなったわけではありません。
子どもが生まれる前は、お金のことを心配しすぎていました。
しかし、実際に生活が始まると、増える支出だけではなく、減る支出や予想よりかからない支出もあります。
家庭ごとに状況は異なりますが、子どもが生まれたからといって、すぐに家計が成り立たなくなるとは限りません。
大切なのは、平均的な子育て費用を見て怖がるだけではなく、自分の家庭の数字を確認することです。
将来への備えは必要です。
ただし、娘が小さい今の時間も大切にしたい。
家計を整えながら、今しかない家族との時間を楽しめる余白を残すこと。
それが、子どもが生まれて約2か月のわが家が、今大切にしたいと考えていることです。
子どもが生まれた後の生活が不安でも、まずは今の収入と支出を確認してみてください。
見えないまま悩んでいたときよりも、「何を準備すればいいか」が少しずつ分かるようになります。
よくある疑問
子どもが生まれると、毎月いくら支出が増えますか?
授乳方法、使うおむつ、いただき物の有無、外出頻度などによって大きく異なります。
わが家では、生後2か月時点では、おむつやおしりふきなどの消耗品代が少しずつ増えている段階です。
一方で外食や趣味の支出が減ったため、子どもの支出がそのまま家計全体の支出増加額になったわけではありません。
子どもが生まれて、最も大きく変わったことは何ですか?
わが家では、子どもの消耗品代よりも、妻の退職によって一馬力になったことの影響が大きいです。
毎月の手取り収入が変わったことで、住宅ローンや固定費を含めた家計全体を、以前より意識するようになりました。
出産前に何を準備しておくべきですか?
ベビー用品をすべて買いそろえることよりも、毎月の生活費と固定費を確認しておくことが重要だと感じました。
また、ベビー用品は実際に生活してから必要になるものも多いため、最低限だけ準備し、必要に応じて買い足す方法もあります。
一馬力でも子どもを育てられますか?
収入、住居費、車の有無、地域、貯金額などによって異なるため、一概には言えません。
ただし、「一馬力だから絶対に無理」と決めつけるのではなく、毎月の手取り、固定費、最低生活費を確認することで、現実的に判断しやすくなります。
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