就職や転職をきっかけに一人暮らしを考えたとき、
生活できるのか不安になる人は多いと思います。
僕も新卒で一人暮らしを始める前は、
「手取り20万円あれば、普通に生活できるだろう」
そう思っていました。
家賃を払って、食費や光熱費を出して、少しくらい遊んで、残った分を貯金する。
贅沢さえしなければ十分だろう、と考えていたんです。
しかし、実際に一人暮らしを始めてみると、
思っていたよりも余裕はありませんでした。
外食ばかりしているわけでもない。
ブランド品を買っているわけでもない。
それなのに、月末になると毎回お金がギリギリになる。
「自分はお金の使い方が下手なんだろうか……」
そんなふうに悩んだ時期もあります。
ですが、今振り返ると、
原因は僕だけにあったわけではありません。
手取り20万円は、一人暮らしができない金額ではありませんが、余裕が出にくいラインだからです。
この記事では、
次の内容を実体験も交えながら解説します。
- 手取り20万円で一人暮らしは本当にきついのか
- 家賃ごとの生活費シミュレーション
- 手取り20万円の生活が苦しくなる理由
- 一人暮らしを少し楽にする改善方法
手取り20万円で一人暮らしを始めようとしている人や、すでに生活が苦しいと感じている人は、ぜひ参考にしてください。
手取り20万円で一人暮らしはきつい?
結論からいうと、手取り20万円でも一人暮らしはできますが、決して余裕がある金額ではありません。
生活がきつくなるかどうかは、
特に家賃によって大きく変わります。

- 家賃5万円台:比較的やりくりしやすい
- 家賃6万円台:生活費とのバランスを取りやすい
- 家賃7万円以上:貯金や自由に使えるお金が減りやすい
手取り20万円に対して家賃7万円の場合、
収入の35%が家賃だけでなくなります。
さらに、次のような支出がある人は、生活がきついと感じやすくなります。
- 車を所有している
- 奨学金を返済している
- 外食やコンビニの利用が多い
- 趣味や交際費にお金を使う
- 保険やサブスクなどの固定費が多い
反対に、地方で家賃を安く抑えられたり、自炊を無理なく続けられたりすれば、毎月少しずつ貯金することも可能です。
つまり、
「手取り20万円だから必ずきつい」のではなく、
家賃や固定費とのバランスによって生活の余裕が変わる
ということです。
手取り20万円の一人暮らし|生活費シミュレーション
実際に手取り20万円で一人暮らしをすると、
毎月どれくらいのお金が残るのでしょうか。
家賃5万円・6万円・7万円の場合で、
生活費をシミュレーションしてみます。
| 項目 | 家賃5万円 | 家賃6万円 | 家賃7万円 |
|---|---|---|---|
| 家賃 | 50,000円 | 60,000円 | 70,000円 |
| 食費 | 35,000円 | 35,000円 | 35,000円 |
| 水道・光熱費 | 12,000円 | 12,000円 | 12,000円 |
| 通信費 | 8,000円 | 8,000円 | 8,000円 |
| 日用品・交通費 | 15,000円 | 15,000円 | 15,000円 |
| 交際費・娯楽費 | 20,000円 | 20,000円 | 20,000円 |
| 合計支出 | 140,000円 | 150,000円 | 160,000円 |
| 残り | 60,000円 | 50,000円 | 40,000円 |
数字だけを見ると、
「毎月4万〜6万円も残るなら、意外と余裕があるのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、この残ったお金の中から、
次のような支出にも対応する必要があります。
- 医療費
- 美容院代
- 洋服代
- 家電の故障や買い替え
- 冠婚葬祭
- 急な飲み会や帰省
- 賃貸物件の更新料
- 将来のための貯金
実際に生活してみると、この「残りのお金」は思っている以上に早く減っていきます。
特に家賃7万円の場合、残りは4万円です。
ここから毎月2万円を貯金すると、
自由に使えるお金は2万円しか残りません。
手取り20万円は生活できる金額ではあるものの、
自由に使えるお金が多いとはいえない水準です。
家賃5万円なら比較的余裕を持ちやすい
家賃5万円なら、手取り20万円の25%に収まります。
生活費を支払った後に6万円ほど残るため、
毎月2万〜3万円を貯金しながら、
趣味や交際費にもある程度お金を使いやすいでしょう。
ただし、車の維持費や奨学金の返済がある場合は、残る金額がさらに少なくなります。
家賃6万円は生活費とのバランスを取りやすい
家賃6万円は、手取り20万円の30%です。
一般的な家賃の目安に収まっているため、生活費とのバランスは比較的取りやすい水準です。
ただし、外食や趣味への出費が多い人は、月末に余裕がなくなる可能性があります。
家賃7万円以上はきつくなりやすい
家賃7万円は、手取り20万円の35%です。
生活すること自体は可能ですが、
貯金や急な出費に備える余裕は少なくなります。
特に、毎月2万〜3万円を貯金したい人や、車を所有している人にとっては、負担が大きい家賃です。
手取り20万円の一人暮らしがきつい4つの理由
手取り20万円でも、一人暮らしを続けることはできます。
それでも「毎月ギリギリ」「全然余裕がない」と感じる人が多いのには、共通する理由があります。

1.家賃が生活の余裕を一気に奪う
一人暮らしで最も大きな支出は、家賃です。
一般的には、家賃は手取りの3割以内に抑えるのがひとつの目安とされています。
手取り20万円の場合は、次のようになります。
- 家賃5万円:手取りの25%
- 家賃6万円:手取りの30%
- 家賃7万円:手取りの35%
家賃5万円と7万円では、毎月の差は2万円です。
年間では24万円もの差になります。
24万円あれば、家電の買い替えや旅行、生活防衛資金など、さまざまな用途に使えます。
家賃は毎月必ず支払う固定費なので、一度高い物件を選んでしまうと、食費や交際費を削らなければ家計を立て直しにくくなります。
そのため、生活が苦しい人ほど、食費の細かな節約より先に、家賃が収入に対して高すぎないかを確認することが大切です。
2.普通に生活しているだけでお金が減る
手取り20万円で苦しくなる人の多くは、必ずしも浪費家ではありません。
むしろ、普通に生活しているだけの人も多いです。
例えば、次のような支出です。
- コンビニで昼ご飯を買う
- 洗剤やティッシュなどの日用品を買う
- 仕事で疲れた日に外食する
- 友達と月に数回遊ぶ
- 必要な洋服や靴を買う
どれも特別な贅沢ではありません。
しかし、こうした「普通の支出」が積み重なると、毎月数万円になります。
僕自身も、
「無駄遣いしているつもりはないのに、なぜかお金が残らない」
と何度も感じていました。
特に怖いのは、数百円や数千円の支出を繰り返し、何に使ったか分からないままお金だけが減っていくことです。
3.給料日直後に使いすぎる
これは、僕が一番失敗していたことです。
給料日に口座残高を見ると、
「今月はまだ20万円ある」
と安心してしまいます。
すると、次のような小さな支出が増えていきました。
- 外食の回数が少し増える
- コンビニで気軽に買い物をする
- 必要な物のついでに余計な物も買う
- 給料日後だからとネット通販を利用する
一つひとつは数百円、数千円程度です。
しかし、月の前半だけで1万〜2万円使いすぎると、後半は一気に苦しくなります。
そして月末になると、
- 外食を我慢する
- 飲み会を断る
- 給料日までの日数を数える
- クレジットカードに頼る
という生活を繰り返していました。
今振り返ると、苦しい原因は月末ではなく、給料日直後のお金の使い方にあったと感じます。
4.急な出費に対応しにくい
手取り20万円では、毎月の生活費を支払うことはできても、予想外の出費があると一気に苦しくなります。
例えば、次のような支出です。
- 病院代や薬代
- 結婚式のご祝儀
- 家電の故障
- 賃貸物件の更新料
- 車検や自動車税
- 実家への帰省費用
こうした支出は、毎月発生するわけではありません。
しかし、数万円単位で必要になることもあります。
そのため、毎月4万〜5万円残っていても、すべてを自由に使えるわけではありません。
急な出費に備えるお金を残そうとすると、
実際に安心して使える金額はさらに少なくなります。
手取り20万円でも生活を楽にするために最初に見るべきこと
生活が苦しいと、
「もっと節約しなきゃ」
と思ってしまいます。
しかし、僕は細かな節約から始めるのはおすすめしません。
最初に確認したいのは、
固定費を引いた後、
本当に自由に使えるお金がいくらあるか
という点です。
例えば、次のように考えます。
- 手取り:20万円
- 家賃:6万円
- 光熱費や通信費などの固定費:4万円
この時点で残るのは10万円です。
ここから、食費、日用品、交通費、交際費などを支払います。
つまり、
「20万円を使って生活する」のではなく、「固定費を除いた10万円で生活する」
という感覚を持つことが大切です。
給料の全額を使えるお金だと考えなくなるだけでも、
給料日直後の使いすぎを防ぎやすくなります。
毎月「生活がギリギリ」と感じる人は、家計を立て直す最初の考え方をまとめた
「生活がギリギリで貯金できないのはなぜ?」も参考にしてみてください。
手取り20万円の一人暮らしで今日からできる5つの対処法
ここまで読んで、
「生活がきつい理由は分かったけれど、何から始めればいいの?」
と思った人もいるはずです。
ここからは、
僕自身が実際に効果を感じた方法を紹介します。
1.家賃が手取りの3割を超えていないか確認する
最初に確認したいのは家賃です。
手取り20万円なら、
家賃5万〜6万円台がひとつの目安になります。
もちろん、住まいを選ぶときには、次のような条件も大切です。
- 職場までの距離
- 治安
- 部屋の広さや間取り
- 駅からの距離
ただし、家賃7万円以上になると、生活費や貯金にしわ寄せが来やすくなります。
今すぐ引っ越せない場合でも、
「今の生活が苦しい原因は家賃なのか」
を確認するだけで、改善の方向性が見えてきます。
2.給料日に「使っていいお金」を決める
僕が最も効果を感じたのは、給料日に使っていい金額を決める方法です。
給料日に20万円が入ったからといって、20万円を自由に使えるわけではありません。
まず、次のような必ず支払うお金を差し引きます。
- 家賃
- 水道・光熱費
- 通信費
- 保険料
- サブスク
- クレジットカードの支払い
- 毎月の貯金額
残った金額だけを、
「今月自由に使っていいお金」
として考えます。
僕はこの方法を取り入れたことで、
月の前半にお金を使いすぎることが減りました。
3.食費は金額ではなく回数で管理する
「今月の食費は2万円にしよう」
と決めても、仕事をしながら毎日自炊を続けるのは簡単ではありません。
そこでおすすめなのが、
食費を金額ではなく回数で管理する方法です。
例えば、次のように決めます。
- 外食は週2回まで
- コンビニの利用は週3回まで
- 平日は週3日だけ自炊する
- 昼食を買う日は1回1,000円以内にする
このように、自分が守りやすいルールを決めることで、無理なく食費を抑えやすくなります。
節約は短期間だけ頑張るより、
続けられる仕組みを作ることの方が大切です。
4.月の前半に使う上限を決める
月末にお金がなくなる人ほど、
給料日直後に使いすぎていることがあります。
例えば、自由に使えるお金が4万円なら、
- 1日から15日まで:2万円
- 16日から月末まで:2万円
というように、前半と後半で予算を分けます。
厳密に1円単位で管理する必要はありません。
「月の前半で半分以上使わない」
と決めるだけでも、月末までお金が残りやすくなります。
5.固定費を年に一度見直す
毎日の食費を数百円削るより、固定費を一度見直す方が効果が大きい場合があります。
例えば、次のような固定費です。
- 大手キャリアから格安SIMへ変更する
- 使っていないサブスクを解約する
- 不要な保険を見直す
- 電気やガスの契約プランを確認する
- インターネット回線の料金を見直す
月3,000円の固定費を減らせれば、
年間では36,000円の節約になります。
一度見直せば、その後は何度も我慢しなくても効果が続くのが固定費削減のメリットです。
手取り20万円の一人暮らしで気になる疑問
手取り20万円で家賃7万円はきついですか?
生活することはできますが、家賃7万円は手取り20万円の35%になるため、余裕は少なくなります。
外食や趣味にお金を使いたい人、車を所有している人、奨学金を返済している人は、特に負担を感じやすいでしょう。
毎月の貯金も続けたい場合は、家賃5万〜6万円台に抑えた方が生活は安定しやすくなります。
手取り20万円で毎月いくら貯金できますか?
家賃や生活スタイルによって異なりますが、
家賃を5万〜6万円程度に抑えられれば、
毎月1万〜3万円程度の貯金は目指せます。
ただし、車の維持費や奨学金、医療費などの支出がある場合は、貯金できる金額が少なくなることもあります。
手取り20万円で一人暮らしは無理ですか?
手取り20万円でも、一人暮らしは可能です。
実際に生活している人も多くいます。
ただし、何も考えずにお金を使っても余裕が残る金額ではありません。
家賃や固定費を収入に合わせ、使えるお金を把握することで生活は安定しやすくなります。
手取り20万円で家賃はいくらが適正ですか?
手取り20万円の場合、家賃5万〜6万円程度がひとつの目安です。
家賃5万円なら手取りの25%、家賃6万円なら30%になります。
家賃7万円以上になると、貯金や急な出費に備える余裕が少なくなりやすいため、ほかの固定費も含めて慎重に判断しましょう。
手取り20万円でも車を持てますか?
車を持つことは可能ですが、家賃や駐車場代によっては生活がかなり苦しくなる可能性があります。
車には、次のような費用がかかります。
- 駐車場代
- ガソリン代
- 自動車保険
- 自動車税
- 車検代
- 修理費やタイヤ代
特に都市部で家賃と駐車場代が高い場合は、車を所有する前に年間の維持費を計算しておくことが大切です。
まとめ|手取り20万円の一人暮らしは我慢より「設計」が大切
手取り20万円でも、一人暮らしをすることはできます。
しかし、家賃や固定費とのバランスが悪いと、
毎月ギリギリになりやすい金額でもあります。
この記事のポイントをまとめます。
- 手取り20万円でも一人暮らしは可能
- 家賃は5万〜6万円台がひとつの目安
- 家賃7万円以上は貯金や自由費が減りやすい
- 固定費を引いた後に使える金額を把握する
- 月の前半に使いすぎない
- 食費は金額ではなく回数で管理する
- 固定費を定期的に見直す
大切なのは、
「もっと我慢すること」ではありません。
自分の家計がどこで崩れやすいのかを知り、お金が残る仕組みを先に作ることです。
僕自身も、以前は給料日前になると毎月お金がなくなるのが当たり前でした。
しかし、家賃や固定費、給料日直後のお金の使い方を見直したことで、以前よりも生活が安定しました。
今、
「手取り20万円で一人暮らしがきつい」
と感じているなら、まずは固定費を引いた後に、本当に使えるお金がいくら残るのかを確認してみてください。
すべてを一度に変える必要はありません。
家賃、固定費、食費、給料日後の使い方。
崩れやすいところを一つずつ整えていけば、
お金の不安は少しずつ減らしていけます。
手取り20万円でも一人暮らしはできます。
ただし、家賃や固定費とのバランスが悪いと、お金は思っている以上に残りません。
「一人暮らしだけではなく、20代で貯金できない原因そのものを知りたい」という人は、
👉「貯金できない20代の原因と解決法」で根本的な改善方法をまとめています。
また、「気づくと無駄遣いしてしまう」という人は、
👉「浪費癖が直らない20代の原因とは?」もあわせて読んでみてください。

